N.Cニュース 第2巻2号 2005年2月号

 いつもお世話になっています。今年は気温の変化が大きく、体調を維持することがやや難渋しますが、体調管理に十分注意してください。さらにあとで述べますが、インフルエンザの時期がやってきました。体調不良を訴えた場合、無理しないようにしてください。さらに、自分で“かぜ”と判断せず、医療機関を受診して家族内感染させないようにしてください。

@1月の小児感染情報
  年末から流行していた“感染性胃腸炎”が1月もやや下火になったとはいえ流行していました。種々のウイルスで胃腸炎を起こしますが、主に乳幼児が罹患する“ロタウイルス”は少ないようです(ロタウイルス感染のピークは2月か3月ですのでこれからかもしれませんが)。家族が胃腸炎にかかった場合、嘔吐物や便の扱いには十分注意してください。それ以外の感染症としては、幼児・学童を中心に“溶連菌感染”患者が見かけられます。溶連菌感染は不十分に治療すると将来心臓や腎臓に障害を残す可能性があります。抗生剤が必ず必要であり、解熱後も細菌を駆逐するために約10日間の抗生剤の投薬が必要です。溶連菌感染と診断された場合、解熱後もしっかり忘れず抗生剤の内服してください。それ以外は、おたふくと水痘が見受けられました。


Aインフルエンザ情報    
  当クリニックでは1月31日に1歳の女児にインフルエンザBが出ました。これは家族内感染と思われます。その後、2月5日に和泉市の同じ小学校の学童から2名インフルエンザBが出ました。これは学校での感染の可能性が高いと考えられました。インフルエンザBはインフルエンザAと比較して、感染力はやや低いですが十分な注意が必要です。ここ5年間のインフルエンザの流行のピークを見ると、今年はそのピークがもっとも遅い時期のパターンです。おそらく、これから2週間がインフルエンザのピークと考えられます。外出から帰宅後は、必ず“うがい”をして、家族に感染させないようにこころがけてください。特に1から2歳の乳幼児を持っておられるお父さんやお母さん・おにいちゃんやお姉さんは、外出から帰宅後は必ず“うがい”をして、あかちゃんを守ってください。くれぐれもよろしくお願いします。

何か、ご要望、ご質問があれば、遠慮なくスタッフにお伝えください。


なかじまクリニック 小児科・循環器科
       院長 談