N.Cニュース 第2巻5号

 5月号が遅くなってしまい申し訳ありません。開院して6ヶ月が過ぎ、よりよい小児科クリニックの姿を模索している状況です。また、予約制についてのアンケートにご協力いただきありがとうございます。結果を院内に掲示しています。また、貴重なご意見をいただきありがとうございます。予約制については、6月中に、電話自動音声案内でもメールでも順番を取っていただけるシステムを導入する予定で、これによりクリニックの現在の診察状況も把握でき、クリニックでの待ち時間の改善になると考えています。ただ、こどもの病気は急性疾患が多く、検査や処置によっては待っていただくこともあり、さらに全身状態のわるいお子さんが来院された場合、順番を変更することがありますので、この場合はご理解のほどお願いいたします。現在の診療状況と大きな変わりはないと考えています。


@4月の小児感染情報
 4月上旬までインフルエンザの患児を診ましたが、その後、インフルエンザはみかけなくなりました。といっても、迅速検査キッドが上旬になくなり検査できない状況で、数人高熱が数日続く患児を診察しましたが、大きな流行や合併症を起こすことなく治癒しています。それ以外は、ロタウイルス下痢症で数人点滴を必要としたり、入院が必要となった患児が1名おられました。このロタウイルス感染症も4月上旬がピークでその後は減少しています。それ以外の感染症は、先月と同様、水痘・おたふく・ロタウイルス以外の胃腸炎・溶連菌感染が認められました。

A発熱時の対応
発熱の原因のほとんどがウイルス性です。ウイルスに効果のある薬は、インフルエンザや水痘に対する薬がある程度で、それ以外のウイルスに効果のある薬はありません。また、発熱しているとゆうことは病原体(ウイルスや細菌)と戦っている証拠でお子さんが比較的元気であれば、無理に解熱する必要はありません。お子さんが意識障害や痙攣などが無く安静が保てれば、厚着をさせず様子を見てください。背中やわきの下を少し冷やしてあげるのも良いでしょう。熱は夕方から夜間にかけて高くなることが多いので、少量ずつでも水分補給を心がけ、朝になってからかかりつけの小児科を受診してください。しかし、熱で眠れなかったり水分が取れなかったりするようであれば、解熱剤を使用してあげてください。小児に使用できる解熱剤は製品名がアセトアミノフェンです。余談ですが、休日に耳痛を訴える場合、耳鼻科の救急を探すのに苦労することがあります。急性中耳炎では耳痛を訴えますが、必ずしも救急へ受診する必要はありません。小児の痛み止めは上述した鎮痛解熱剤であるアセトアミノフェンです。痛みが激しいようであれば、これを使用して様子を見て、翌日、耳鼻科へ受診してください。

何か、ご要望、ご質問があれば、遠慮なくスタッフにお伝えください。                 

なかじまクリニック 小児科・循環器科
       院長 談