N.Cニュース 第2巻4号 2005年4月号

 いつもお世話になっています。猛威を振るったインフルエンザも下火になっていますが、まだ、少しインフルエンザの患者さんがおられるようです。当クリニックでは正しい診断と投薬を目指し、迅速検査を行ってきましたが、検査キッドがもうない状態になっています。メーカーに問い合わせを行っていますが、在庫はないようです。申し訳ありませんが、ご了解のほどお願いいたします。


@3月の小児感染情報
  3月はインフルエンザが猛威を振るいました。幸い、当クリニックでは脳症になったり、インフルエンザと診断して重症で入院が必要となったりした患児はありませんでした。インフルエンザは“風邪”の一種ですから、発熱初期よりは数日たってから、咳や鼻汁などがひどくなることはありますが、これも1週間程度で軽減します。インフルエンザウイルスの増殖をおさえる薬の副作用は、年長児で興奮状態になったり、鼻血が出たり、下痢をしたりした患児がおられてようですが、重篤な副作用はなかったようです。1歳未満の数名の患児ではこの薬が出さず経過を診ましたが、全員回復しました。おそらく桜が咲き誇るようになれば、インフルエンザもなくなるものと考えます。もう少しの間注意をお願いします。インフルエンザ以外の感染としては、先月と同様、水痘・おたふくのほか、胃腸炎や溶連菌感染が認められました。さらに乳児ではロタによる胃腸炎も保育所などで認められるようです。


Aクリニックからの重要なお知らせ   
  まず、休診のお知らせです。4月23日の土曜日は学会へ出席のため、申し訳ありませんが休診させていただきます。それから、6月を目途に、携帯電話のメールやプッシュホン電話で、一般診察外来の順番を取っていただけるシステムの導入を考えています。このシステムの導入によって、自宅や出先から予約を取ることも可能となり、また、現在、どの番号の人が診察中か来院前に知ることができ、クリニックでの待ち時間の解消になると考えています。当クリニックは、急性疾患の多い小児科であり、待合での感染の機会を防ぐことが重要と考えています。ご理解のほどお願いいたします。このシステム導入に関しては今月1日から導入された個人情報保護条例を考え、名前は入力せず、診察券の番号とパスワード(生年月日)での運用となる予定です。導入が最終決定すればお知らせいたします。今後も大切なこどもの命を守ることをもっとうに診療の改善に努めてまいりたいと考えています。よろしくお願いいたします。  次回からは、疾患や小児の対処法などテーマを持って解説していきたいと思います。

何か、ご要望、ご質問があれば、遠慮なくスタッフにお伝えください。


なかじまクリニック 小児科・循環器科
       院長 談