2010年 1月号
  あけましておめでとうございます  今後ともよろしくお願いします。
新型(豚)インフルエンザAについて(1月14日現在)
  豚インフルエンザA型は、冬休みで全国的には、いったん急激に減少しました。休みがあけて、今後の動向が注目されます。
  例年認められる季節性のA型は、10月初め以降ほとんど見られなくなったようです。インフルエンザについては、新しいウイルスが登場すると今までのウイルスは消えてなくなってしまう現象が認められるようで、今までの季節型のA型はなくなってしまうのかもしれません。とくにAのソ連型は、豚インフルエンザA型に近いことから、豚インフルエンザA型にとって代わられるのかもしれません。いずれにしても、今後、春まではインフルエンザの流行の時期であり、A香港型やB型を含めたインフルエンザの流行にはまだまだ注意が必要です。
とくにB型は、今後流行し、再度インフルエンザが再び増加に転じる可能性は否定できません。

 当クリニックは1月6日から診療を開始しました。
現在まで14名のインフルエンザA型を診断しています。1家族内での複数発症が多く、昨年に比べて、立ち上がりは少ない状況です。今後、インフルエンザA型で学級閉鎖が発生することは少なくなると考えます。しかし、園や学校へ行っていないお子さんへの広がりは、家族内感染で今後も続くと考えられ、この点からも、後でも述べますが、罹患していないお子さんへの新型インフルエンザの予防接種は、個人でなく集団で予防する意味で、接種をお勧めします。
 新型(豚)インフルエンザワクチンについて
  御迷惑をおかけしています。日本の新型インフルエンザワクチン接種は、段階的に徐々に接種を進めていく方針で今回行われました。今回のインフルエンザがそれほど強毒性ではなかったため、それほど問題にはなりませんでしたが、流行のピークを過ぎてから、ワクチンが出回る状況になりました。恐らく、日本で製造されたワクチンで十分接種できるものと思われます。そこで、ピークを過ぎてからのワクチン接種ですが、今回のワクチンは買い取りで返品はできない、言い換えるとワクチンが余るとクリニックの損益になるためにクリニックが困るからお勧めしているわけではありません。今後、前述したように、この豚インフルエンザA型がA型の主流になる可能性が高い、また、今後も続くであろう豚インフルエンザA型の小流行に備えて集団で免疫力をつけて集団で流行をおえる意味で、接種をお勧めいたします。 現在、当クリニックでも予約受付中です。

  大阪府下感染情報(1/4〜1/10)
 
多い順から、感染性胃腸炎・RS・水痘・おたふく・溶連菌の順です。  
麻疹の報告が1例ありました。

  MR予防接種(年長児・中学1年生・高校3年生のお子さんへ)
 
毎年のことですが、MR(麻疹・風疹)ワクチンは2回接種がとなりました。今年3月末までにMRを忘れずに接種しましょう。

なかじまクリニック 小児科・循環器科
院長 談