2009年 2月号
 
 クリニックニュースの発行が遅くなりました。1月末からインフルエンザが流行し、忙しく発行が遅れました。インフルエンザは先週やっと峠を越えた印象です。しかし、今月中は、まだ、注意が必要です。インフルエンザの予防接種をしても残念ながら予防はできませんが、接種していると今年は軽症化している印象です。予防には、手洗い・うがいをお願いします。

@ 大阪府下感染情報(2/2〜2/8)
 多い順から、感染性胃腸炎・溶連菌・水痘・おたふく・突発疹の順です。 大阪府全体のインフルエンザの流行も峠を越えたようです。

A 当クリニック感染情報(2月14日現在)
 インフルエンザは、年末に一時流行傾向にありましたが、冬休みに入りやや下火になりました。冬休みが終了し、学校が始まり、1月中旬ごろからインフルエンザは流行し始め、2月はじめにピークをむかえました。先週からやや下火になっています。昨季は、A型がほとんどで、しかもAソ連が主流でB型の流行はなく終了しましたが、今季はA型もB型ともに流行し、A型でも当初はA香港型でしたが、今年に入って、Aソ連型も混在して流行しているようです。この様子では、今月いっぱいはインフルエンザに注意が必要です。それ以外では、溶連菌感染が認められます。また、胃腸炎も認められ、乳児に流行するロタ胃腸炎も散見されます。
B MRV期・W期について
 1年間、何度もクリニックニュースでしつこいぐらいに紹介してきましたが、現在中学1年生と高校3年生のみなさん、全員が対象です。必ず3月末までに、MRワクチンの予防接種を全員受けてください、現在実際に高校へ行っていない人も対象です(高校へ通学していれば3年生の人)。4月になれば任意となり、費用がかかります。この制度は去年から5年間の移行措置です。現在小学3年生から6年生のお子さんは中学1年生のときに接種することになっています。また、現在中学2年生から高校2年生のお子さんは高校3年生のときに接種することになっています。定期接種ですので、対象者全員接種です。このようなことが決まっても大阪はいつも全国下から数番目の低い接種率です。運動や学力も大事でしょうが、健康がもっと重要です。もちろん、4月に小学1年生になる年長のお子さんは、MRU期ですので、3月末までに必ず接種してください。1歳のお誕生になれば、すぐにMRT期を接種してください。
  MR(はしかor麻疹・風疹)ワクチンは、生涯のうちに2回接種が原則です。

C ヒブワクチンについて
 ヒブワクチン接種開始しました。ワクチンの接種をまっておられるお子さんも多いと思います。しかしながら、ワクチンが手に入らない状況がますます深刻になってきています。今後、1医療機関に均等にワクチンを配布することになるようですので、また、お知らせしますが、このようになれば、当クリニックで予約を待つより他院で待つほうが早く接種できることも考えられます。 遠慮なく、他院でも予約してください(接種すればできれば予約取り消しをお願いします)。特に2歳以下のお子さんは、早く接種されることをお勧めします。

なかじまクリニック 小児科・循環器科
院長 談