2009年 1月号
 
 明けましておめでとうございます。当クリニックも5回目のお正月を迎えました。これからも"お子さん"たちが元気いっぱいで生活できることを目標に頑張っていきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。

@ 大阪府下感染情報(12/22〜1/4)
 多い順から、感染性胃腸炎・溶連菌・水痘・RS・突発疹の順です。年末年始のため、各クリニックからの報告数も少なく、今後の動向が重要です。
  MR(麻疹・風疹)ワクチン
  昨年から始まったMRのV期・W期の接種率が、一向に増加しません。T期やU期ももちろんですが、このままでは、日本から麻疹(はしか)を撲滅することはできません。麻疹輸出国のまま放置すると、海外への旅行も制限される事態が来るかもしれません。
  今年3月31日までに
      1歳から2歳のお子さんは、 まずMRT期接種
      今年4月から小学校入学のお子さんはMRU期
      現在中学1年生のお子さんはMRV期
      現在高校3年生のお子さんはMRW期
  全員、MRを接種しましょう。
近所にMR接種対象のお子さんがおられれば、 接種したかどうか、声をかけてください。


A 当クリニック感染情報(1月8日現在)
 1月6日から診療開始し、この2日間で、インフルエンザ12名診断しています。小学生などの年長児では、比較的症状が軽症なお子さんも見られます。しかしながら、すでに今年もインフルエンザ脳症で死亡例が報告されています。いよいよ8日から学校が始まりました。体調が悪いお子さんは無理せず学校は休むか、登校する場合マスクを着用してください。帰宅後は手洗い・うがいを必ずしましょう。
B ヒブワクチン(Hib)
 いよいよ、当クリニックでも接種開始します。希望者は多いのですが、ワクチンが限られているため、希望通りの入手は困難なようで、ご迷惑をおかけしています。
  一般的に、予防接種の目的は個人を予防し流行を防ぐことで地域全体を予防することですが、ヒブワクチンは個人を予防するためのワクチンです。しかも、残念ながら、このあたりは、十分な"抗生剤の適切な使用ができている"とは言えず、耐性菌の増加に注意が必要です。さらに、ワクチンの供給は希望するクリニックがあれば均等に振り分けるように指示が出されているようです。以上から、任意ですので費用はクリニックによってまちまちですが、特に2歳以下のお子さんは、早めに接種できるように、他のクリニックでも予約していただいても結構ですので、早期の接種をおすすめします。当クリニックのヒブワクチンの説明文は受付にありますので、参考にしていただければ幸いです。

なかじまクリニック 小児科・循環器科
院長 談