2008年 4月号
 
 桜が満開になり、新年の入学式も無事終了したことと存じます。天候も数日ごとに変化し、寒くなったり暖かくなったりですが、天気が良い日には散歩に出かける絶好の季節です、時間があれば近所で結構ですので外出して日光を浴びましょう。

@ 大阪府下感染情報(3/31〜4/6)
  多い順から、感染性胃腸炎・水痘・溶連菌・突発疹・アデノウイルス感染の順です。インフルエンザは3月末で終息宣言がでました。 麻疹の報告がやや増加傾向にあるとのことで、注意が必要です。

A 当クリニック感染情報(4月10日現在)
 まず、インフルエンザですが、先月春休みに入る前に終息しました。4月に入って1例のみ診断されましたが、乳児例であり、家族からの感染と判断されました。今期は早い時期からインフルエンザの症例を認めましたが、昨年の約60%弱の症例数でした。 それ以外では、胃腸炎や溶連菌感染・水痘・アデノウイルス感染も散見されます。
B 麻疹(はしか)について(パート13):MR予防接種を参照。

C 予防接種時期について(パート1)
 今年から任意ですが、ヒブワクチンと呼ばれる予防接種が日本で開始することができるようになります。これを踏まえて、まず、生まれてからの予防接種のスケジュールを考えることにしましょう。まず注意が必要なのは接種期間の短いBCGです。これは生後6か月までに接種しなければなりません。さらに、三種混合は本来乳児期早期の"百日咳"の予防目的に接種するため、3か月を過ぎれば早急に開始することが重要です。理由は乳児期早期に百日咳に罹患すると"脳症"を引き起こす可能性があるからです。そこにポリオ(いわゆる経口生ワクチン)が入ってきます。
 
  以上を考えると、3か月を過ぎれば早々に三種混合の1回目接種を開始して下さい。その1週間後にBCG接種を行えば、三種混合2回目はBCG接種後の4週間後(1回目から5週間後)に接種、その3週間後に三種混合3回目を接種する。ポリオは3回目が終了した後に内服するか、三種混合の2回目と3回目の間に接種する。この場合は、ポリオの後4週間後に三種混合を接種することになります。

 和泉市の場合、BCGは毎月1回、保健福祉センター(電話0725−57−6620和泉中央和泉シティプラザ内2F、日:確認、時間:午後2時から3時30分)保健センター(電話0725−44−1001南海バス福祉会館前徒歩2分、日:確認、時間午前10時から11時30分)でそれぞれ行われているので、予約の必要はないので、母子手帳、予診票をもって、受診してください。
ポリオは、行っている医療機関が限られるので、以下の医療機関に連絡してください(和泉市立病院41−1331、府中病院43−1234、和泉市立和泉診療所44−6921、咲花病院55−1919)。

 ややこしければ、まずは 3か月を過ぎれば早々に当クリニックで三種混合の1回目の予約を取ってください。

なかじまクリニック 小児科・循環器科
院長 談