2007年 10月号

 10月に入りすこしは過ごしやすくなりましたが、まだまだ昼のむし暑さの残る毎日です。このクリニックも今月で開院4年目に突入しました。地域の皆様に愛されているか、まだまだ努力が足りないところはありますが、将来を担ってくれる子供たち全員が元気いっぱいに成長してくれること一番の目的に、今後も努力を続けたいと考えています。

@小児感染情報 (10月10日現在)
  感染症は先月同様少ない状況です。感染性胃腸炎・溶連菌・突発疹・水痘・手足口病の順ですが、症例数は全体に少ない状況です。
 季節の変わり目で、咳や鼻汁の症状を認めるお子さんが多くなってきました。中には稀ですが、喘息様の喘鳴を伴っているお子さんもおられます。喘息様の症状を呈する場合、これは呼吸困難が生じていることですので、元気であっても、受診をお勧めします。寝ている時の呼吸音、"ぜーぜー"音には気を付けてください。

A麻疹(はしか)についてパート7)
 
集団感染はないようですが、大阪府下の麻疹症例報告は9月中も続いています。  
 1歳を過ぎたお子さんは早急にMR混合ワクチンを受けてください。  
麻疹の罹患歴もなく予防接種も受けてない人は、年齢を問わず予防接種をお勧めします。
 来年小学校入学のお子さんは、来年3月31日までに、2回目の麻疹・風疹ワクチンであるMRU期を忘れず接種して下さい。

B日本脳炎ワクチンについて(今季最終版)
 接種希望のお子さんにはご迷惑をおかけしています。残念ながら、ワクチン入手は困難な状況が続いています。
 現在どこのワクチンメーカーもインフルエンザワクチンを製造中です。このため、旧の日本脳炎ワクチンの製造は中止されています。インフルエンザワクチンの製造が終了すれば、旧の日本脳炎ワクチンも製造が開始され入手可能となると考えられます。この時期については来年2月以降になる可能性が高いと思います。日本脳炎発生は10月頃までと考えますので、現在,接種希望のお子さんは来年夏までに接種できればいいと考えます。希望されているお子さんは、このまま、希望者としてリストアップしておきますので、入手できれば、順番に従って、クリニックから連絡させていただきます。ただ、以前に比べて、旧の日本脳炎ワクチンの製造量は減っており、しかも、全国的に希望者は増加している状況ですので、来年以降もワクチン入手が容易になるかどうかは不明です。
 新しい日本脳炎ワクチンについては、現時点で来年度すなわち2008年度には、残念ながら間に合わないと考えられています。早くとも、2009年度以降になると思われます。 以上ご報告いたします。

なかじまクリニック小児科・循環器科     院長 談


なかじまクリニック 小児科・循環器科
院長 談