@小児感染情報 (7月10日現在)
現在、感染症としては胃腸炎が多いようです。しかし、症状はばらばらで、嘔吐主体であったり、下痢が主体であったり、発熱があったりなかったりしています。次に溶連菌・ヘルパンギーナ・水痘と続きます。
ヘルパンギーナや手足口病など、夏型感染症が多くなってきています。熱は2,3日で改善しますが、咽頭痛があるようです。水分が取れないほどになることはめずらしいですが、この時期"水分補給"が重要ですので、少量ずつ、頻回に水分補給をお願いします。お茶や水だけでは塩分が補給できません。お茶や水の合間に、野菜スープやジュース、みそ汁などを補給するようにお願いします。
A麻疹(はしか)について(パート3)
大阪府下の麻疹症例報告では26週(6/25から7/1の週)まで、左の図のような報告状況です。5月の連休明け以降、麻疹報告数は40から80例で、横ばい状態です。このため、麻疹の潜伏期(約10日間)や今月末は夏休みに入ることを考えると今月いっぱいは注意が必要です。
現在、ワクチンの入手は容易ではありませんが、希望があれば入手できています。
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今のところ、1歳を過ぎたお子さんは、早急にMR混合ワクチンを受けること。
麻疹の罹患歴もなく予防接種も受けてない人は、年齢を問わず予防接種をお勧めします。 |
B日本脳炎ワクチンについて
2005年に"積極的ワクチン接種推奨中止"(接種中止ではなく、個々に判断しなさいということ)以来、新しいワクチンも完成できずに現在を迎えています。今のところ、新しいワクチンが用意できるのは2年後の2009年以降と予想されています。このため、旧ワクチンですが、当クリニックでは日本脳炎ワクチン接種を昨年から希望者に勧めてまいりました。しかし、ここへきて、旧ワクチンの製造が少ない上に全国的に少しずつワクチン接種が増加したためか、ワクチンの入手が困難な状況が続いています。現在、定期的な入手は困難です。今後もワクチン入手の努力を続け、ワクチンが入手できれば、その都度お知らせしますので、現在の状況をご理解の程お願いいたします。